ドメイン業界の現状を知る ベリサイン2017Q2ドメイン業界レポート

.comや.netドメインのレジストリ事業者として知られるベリサイン社から、ドメイン業界のレポート(The Verisign Domain Name Industry Brief)が発表されました。これは毎四半期ごとに同社から発表されるもので、今回は2017年の第2四半期のレポートについて紹介させていただきます。

まず、2017年第2四半期末での世界のドメイン登録数は約3億3190万件でした。第1四半期との比較では約130万件(0.4%)の増加、昨年との比較では約670万件(2.1%)の増加でした。その内のccTLD(国別ドメイン)は約1億4420万件、.comは約1億2920万件、.netは約1510万件でした。

なお、ドメイン登録数の上位10ドメインは下記のようになっています。

.com 1億2920万件 .cn(中国)2140万件 .tk(トケラウ)1910万件 .de(ドイツ)1620万件 .net 1510万件 .uk(イギリス)1070万件 .org 1040万件 .ru(ロシア)640万件 .info 590万件 .nl(オランダ)570万件

.cnドメインは、中国国内でのドメイン登録ルールが厳格化されたことによって一時期登録数が減りましたが、最近また増加の傾向にあるようです。.tkドメインは個人や法人向けに無料で提供されているため、安定してかなりの登録数があります。

この他にもブラジル(.br)、EU(.eu)、オーストラリア(.au)やフランス(.fr)がTOP10に続いていて、それぞれ300万件以上の登録があります。ちなみにこの他にも世界には302種類のccTLDが存在しますが、日本のccTLDである.jpドメインは、2017年10月1日現在で148万件を超える登録があります。

また、注目を浴びている新ドメインについては、2017年第2に半期末で約2430万件が登録されています。これは世界のドメイン登録のうちの7.3%にあたり、新ドメインの登録数上位10ドメインが、新ドメインの登録数全体の61.5%を占めており、.xyz、.top、.loan、.clubなどの人気のある新ドメインに登録が集中しているようです。

ただし、新ドメインの中には多くのレジストラで超低価格でセールが行われているため、悪質なスパム事業者などに好まれて多く登録されているケースも多く見られ、実際のWebサイトなどで有効活用されているケースはまだ少ないようです。

また、新ドメインの中には都市名や地域名のドメインがいくつかありますが、これらのドメインの登録数は世界で約59万件、ドメイン登録数のうちの0.9%を占めました。地域名ドメインの登録数上位は、.nyc(ニューヨーク)、.tokyo(東京)、.london(ロンドン)、.berlin(ベルリン)の順で、それぞれ5万件前後とほぼ同じくらいの規模で登録がされています。

世界的にもドメインをSNSなどのサイトに転送して使用するケースが増える傾向にあり、最近ではインスタグラムやYouTube、Facebook、LinkedIn、ツイッターなどへのドメイン転送での利用が増えているそうです。

新ドメインの登場によりドメイン登録の選択肢は大きく広がりましたが、まだまだ.comの人気は高いようで、また国によってはccTLDが有効に活用されているところもいくつかあるようです。SNSやモバイルの普及により、インターネットに触れる人口が増え、その活用方法も様々増えてきていますが、やはり企業のブランドやサービス、メディアへの入り口としてのドメインは重要視されています。