脅威はすぐそこに .comで多発するサイバースクワッティング

早い者勝ちで取得できるドメイン、ビジネスで使用する商標名のドメインを他社に取得され、ドメインの取得を諦めてしまうケースは決して少なくないはずです。この問題はドメインの一般活用が始まった頃から存在する問題であり、数百種類の新ドメインが一般に公開されている現代では、より深い問題として広まっています。

こういったドメインの登録権利に関する紛争の多くは、ICANNで作られたUDRP(Uniform Domain-Name Dispute-Resolution Policy)によって解決されます。このUDRPの紛争プロセスでは、WIPO(World Intellectual Property Organization )に第三者のドメイン登録に対して不正を訴え、その訴えた側が勝訴すれば、相手のドメイン名を削除させたり、所有権を移動させたりすることができますが、この紛争は2017年には年間で3,074件の提訴がありました。ここ数年ではこの紛争件数も数%前後の増加を見せており、ドメインの登録が増えると友のこの件数も増える傾向にあります。しかしながら、この提訴で扱われるドメインの件数は2016年の5,374件から2017年には6,370件と大幅な増加を見られ、この内の12%が新ドメインに関連する提訴となっています。

実はこの提訴に関連するドメインの内の新ドメインの割合は減少傾向にあり、古くからある.comドメインに関連する提訴が2016年から2017年にかけては3,135件から3,997件と27%(862件)もの増加を見せています。

新ドメインによって選択肢が増えたドメインの世界において、実はまだまだ.comの影響力は衰えることがありません。サイバースクワッティングによるドメインの不正取得は根強い問題であり、これからも企業のブランド、商標価値を守っていくために第三者による関連ドメインの取得状況は注意してモニタリングすることが大切です。

この記事に関連するWIPOのレポートは、こちらのURLからご覧いただけます。 http://www.wipo.int/pressroom/en/articles/2018/article_0001.html